ちょくげノート

日々のことを綴ろうと思っています。はてなダイアリーが終了してしまったのではてなブログに全記事移行しました。

私にとって歌うこととは

歌はいいもの。メロディが楽しませてくれるし、歌詞が考えさせてくれる。響きだけを重視して意味を取らない向きの歌詞もあるけれど、私が好んで聴く歌はどれも歌詞に意味を取らせてくれるものが多い。

歌がなぜ好きなのか。「なぜ好きか」に共通することだけれど、これには答えがないように思われる。好きだから好き、それ以上にあるだろうか。

言えるのは、たぶん「どこが好き」でしかないように思う。

肉声で歌を歌うと気持ちが整理される。肉声で歌うと、響きが耳に入ってきて、楽しい気分にさせてくれる。今私は喜んでいると感じられる。

感情の整理にも歌をよく使う。前に聞いたことがあって、歌いたいと思うような歌の歌詞とメロディを探しているときなど心が躍る。昔懐かしのメロディと共に、その歌が流行った頃の記憶があれば、それが朧げながらに再生される。母親が生きていた頃の歌、それを歌うのがとても楽しい。母親もこの歌が好きだったな、とか思い返しながら、歌うのが楽しい。

歌は私にとって過去向きの時間旅行をさせてくれる。それは、とりもなおさず過去にしがみついていることにもなる。昔から離れられない自分をありありと見せつけてくる。

でも、歌は今でも歌える。歌うことで、今を生きていられる。今を生きることで、未来につながる。そういう希望を、歌はくれる、ような気がしている。

思い出を再生するのは、悪いことじゃない。思い出は未来を生きるために必要な、ある種の必需品だと思う。

過去があったから今がある。そう思って、歌を歌いながら、私は未来へ生きていくのだと思う。